竹の自作品

日本、中国などアジアでは、竹を昔から生活の中で活用してきました。夏の川遊びに使う水鉄砲、竹トンボ、竹馬のような遊び道具から、日常使いのかご、箸やさじなどに使われてきました。 ここでは、私が竹を使って制作した作品を紹介します。

尺八(1)尺八(2)食器
昔の尺八は1尺八寸の長さのものが多く、名の由来になったといわれます。私の自作尺八のほとんどは、江戸時代に虚無僧が使っていた尺八に近い、シンプルな造りになっています。この尺八はマダケを加工して製作しました。管の長さは、約1尺9寸(57cm程)です。 竹の尺八の大半はマダケで作られますが、この尺八はハチクを加工して製作しました。 管の長さは短く、約1尺三寸(38cm程)です。マダケに比べて、ハチクは硬くささくれができやすく、加工が難しいです。この画像は、尺八を日光に持っていき撮影したものです。 相模湖付近で開催されたイベントの竹工作ブースで製作した、はし、お皿、コップです。モウソウチクを使って製作しました。この食器をイベントの売店に持参すると、メニューの割引を受けられました。

番外編

一番左の画像は自作の藍染めのブラウスです。行田市にある藍染体験工房でやり方を教えてもらい、制作しました。完成品に竹が含まれていないのですが、実は制作の過程で竹を使っています。藍染めの前に、胸ポケットの部分に竹の断片を挟みました(画像を参照)。また、ブラウスの左下に竹の短い筒をいれてゴムで縛りました。竹以外も使用し、染める前にビー玉を入れて染めるゴムで縛るなどの技法を使いました。挟んだり縛った部分は染まらず、白くなりました。 5分間染めては5分間出して空気にさらす作業を4~5回繰り返した後、3回ほどすすいで乾燥させると完成しました。

藍染めブラウス藍染め前藍染め中